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風俗でも仕事は仕事

依田弓子さん(20歳・仮名)は神戸大学法学部の3年生。
年齢よりも幼い雰囲気で黒髪。
清楚で、礼儀正しく、現役風俗嬢であるとは微塵も感じさせない。
真面目な女子高校生のようなイメージである。
依田さんは東北地方にある偏差値70台の公立進学校を卒業し、神戸大学に進学している。
神戸市の大学近くで家賃4万円のアパートに1人暮らし、2年間の授業は皆勤。
2年生の夏休みから3宮にあるフアツションヘルス、そして専門課程になった今春から福原のソープランドで働くようになった。
「1年生のときは、家庭教師と塾講師と携帯販売の仕事を掛け持ちでしていました。
家庭教師も塾講師も時給1500~1800円くらい。
週5、6回働いても20万円くらいにしかならなかった。
公務員試験を受けようと思っているので授業は最優先、かなり無理をしてもそれくらい稼ぐのが限界ですね。
風俗を始めたのは、やっぱり親になにも頼れない環境で大学生をしているから」依田さんの家庭は、小学生のときに両親が離婚したため母子家庭で生活保護を受給していた。
高校は公立、大学進学に関しては受験抖から学費、生活費まで親の援助は1切ない。
厚生労働省によると、生活保護の被保護世帯数は2014年2月に159万8818世帯、受給者数は22万6381人となっている。
経済的自立を強いられる大学生は激増状態にある。
「家は貧しかった。
食事が白菜だけとか。
母親はいい加減な人で、嫌いですね。
早く家を出たいなとはずっと思っていて、地元じゃなくて、どこでもいいから遠い大学に進学しようって高校1年生の段階で決めていました。
親にまったく頼れなくても、国立大学には授業料免除の制度があるので進学が可能です。
実際、必要なお金は免除されない分の受験料と引っ越し代金くらい。
合格したら家庭の収入を証明する書類をつけて申請して、大学側か予算に応じて誰にするかを決めていくって制度です。
だから親に頼れない私立の学生ほど厳しくないけど、やっぱり普通のアルバイトだけだとギリギリの生活するために仕事に膨大な時間が割かれる。
勉強する時間も欲しいし、どうしようって考えて風俗しかないかなって」高校時代は進学校の中でも優等生で、男性経験は2人だけ。
性風俗についての知識は皆無に等しかったが、大学に通うためにはこれしか道はないと高収入求人サイトで仕事を探し、3宮にある店舗型フアツションヘルスで、すぐに働くようになった。
出勤は週3回、平日は学校が終わった後の遅番、日曜は昼番で出勤していた。
40分1万3000円、雑費を引かれて1人につき6000円の収入となった。
3年生の春から働いているソープランドは匸10分総額4万5000円の高級店で、1人につき2万円の収入となる。
「授業のある平日は2本、土日は3~4本くらいですね。
ヘルスのときは月収30万~40万円、今はたぶん50万円くらいかな。
4年生になったら時間を公務員試験の勉強にあてたいから、貯金をしようと思って先月から福原のソープに転職した。
稼ぐには、単価の高いソープの方が合理的ですから。
風俗の仕事はそれなりに楽しいし、全然苦痛じゃないです」依田さんは笑顔で、大学とソープランドを行き來する日常を語る。
ファッションヘルスもソープランドも回転数の高い店舗型を選び、お客のつかない待機時間は少なく、ぷ口理的”に稼いでいる。
週6回働いていた1年生のときと比べると、学生生活を維持するために必要なお金を稼ぐための労働時間は激減した。
「本当にありかたいし、風俗嬢になってよかったとしか思えない。
風俗がなかったら大学生を続けることは不可能だったと思う」風俗で働くことによって経済的な心配がなくなり、しっかりと勉強ができる環境になったという。